2018-12-20

実録 お寺の怪談 でも三木住職は出てきません

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こんにちは、こんばんわ、おはようございます。
猫好好です。


さてこの本ですが、買い損ねていた「心に残った幽霊供養」の加筆・訂正版でしかも書き下し一編付きというお得本なんですよ。

お寺の怪談は舐めたら夜寝れません

「お寺の怪談」からベタな内容を想像していたらベタなんだけどとんでもなく怖い話で、こちらも嬉しい誤算だったという。

「お寺の怪談」と言いつつ内容はバラエティに富んでいてお寺から想像も付かないものもある。
もちろんお寺さんならではのお話も外してません。

筆者が仏教系の大学卒と言う事もあって、同期のお里(もちろんお寺さん)で体験した話や、紹介されて訪ねた地方のお寺の住職から聞いた話などが書かれています。

でも、これがどれを取っても怖いの。筆者自身見える人だから、本人の体験もさる事ながら、お父さんの体験も並じゃないのね。
お父さんが体験された戦争悲話は、現実の戦争の怖さも伝えてて更に怖いのですわ。

お寺の怪談を読んだら神社も怖くなりました


そして全14話中一番震えたのは「呪い」の話。
「人を呪わば穴二つ」。
だからこの話を読んで人を呪うのはやめて欲しいとあったけど、呪った人のも気持ちも分かるだけに悲しい話だったわ。

呪われた人の結末は悲惨極まりなかった。
わたしも、家族が同じ目にあわされたらこんな結末望むかも。
なので、同情とか全くなくて逆にざまぁって思ったけどね。
でも、呪った本人も哀れな姿になってしまって、やっぱり呪いって諸刃の剣で救われない話だったわぁ。

怪談の王道を行く因縁話から怨霊の封印、呪詛、憑依、供養、肝試し。
極些細な怪異までもこの人の手にかかると、極上の怪談に仕上がってしまうのよ。
文才もさることながら、丁寧な取材って大切ね。

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